- ピアノ運送業者を選ぶ際のポイント
- 引っ越しでピアノを運搬する際の注意点
- ピアノ運送にかかる運送費用の相場価格
- 実際にピアノを運搬する際の流れ
- ピアノ引っ越しを安く済ませる方法
引っ越しの際、ピアノの運送をどこの業者に頼めばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
また、どの運送業者に頼めばお得なのか、どこのピアノ移動業者が信頼できるのか、まだ業者を決めかねている人もいるかもしれません。
この記事では、引っ越しでピアノを運ぶ際の選択肢や運送費用の相場価格、ピアノ業者を選ぶ際の注意点などについてまとめています。
これから引っ越しでピアノを運搬する予定がある人は、ぜひ参考にしてください。
安い引っ越し業者が見つかる一括見積もり査定サイト
引っ越し費用をできるだけ安くしたい場合は、引っ越し業者の一括見積もりサイトを利用するのがおすすめです。複数業者の見積もりをとることで、引越し費用の相場や格安で引っ越しをしてくれる業者を見つけることができます。
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引っ越しでピアノを運ぶときの選択肢
ピアノはかなりの重さがあるため、引っ越しで運ぶのはとても大変です。
また、ピアノは繊細な楽器でもあるため、運搬の際は注意が必要になります。ピアノ運送にかかる費用やピアノの種類や運送距離などによって異なります。
ピアノを運ぶ選択肢としては、以下のような方法が考えられます。
- 自分で運ぶ
- 引っ越し業者
- ピアノ運送の専門業者
ピアノ運送の選択肢:自分で運ぶ
ピアノを運搬する方法として、まず考えられるのが自分で運ぶことです。
トラックなどを準備すれば、自分で運ぶことも可能です。
ただし、ピアノの総重量は200~400kgもあるため、無事に運ぶにはかなりの人手が必要になります。ちょっとした衝撃などでも音が狂ってしまう可能性があるため、慎重に運ばなければなりません。
自分でピアノを運ぶのには、かなりのリスクがあるといえるでしょう。
ピアノ運送の選択肢:引越し業者
引っ越しの定番といえば、やはり引っ越し業者です。
引っ越し業者には有料オプションとして、ピアノを運送してくれるところもあります。ほかの荷物の運搬と窓口を一本化できるため、一緒に見積や搬出入ができます。
ただし、オプションを利用すると、ピアノ運送の専門業者よりも費用が高くなることが多いです。また、引っ越し業者に依頼しても、実際にピアノを運ぶのは提携しているピアノ運送の専門業者という場合もあります。
ピアノ運送の選択肢:ピアノ運送の専門業者
引っ越しでピアノを運ぶときは、ピアノ運送の専門業者に依頼するのが一般的です。
ピアノの取扱に慣れた経験豊富なスタッフがピアノを運んでくれるため、安心して任せることができます。業者の中には、運搬するだけでなく、同時にクリーニングや調律を受けつけているところもあります。
そのため、引っ越しのタイミングでピアノに対するケアも一緒に行うことが可能です。
ピアノを運ぶことは安心して任せることができますが、ほかの荷物は別の業者に依頼することになるため、手間がかかることがデメリットです。
ピアノ運送業者を選ぶポイント
数あるピアノ運送業者からどこを選ぶか決める際には、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。
ピアノ運送業者を選ぶ際は、以下のポイントに着目してみましょう。
- 経験・技術力
- 提案力
- 使用する道具・車両
- オプションの有無
ピアノ運送業者を選ぶポイント①経験・技術力
ピアノを無事に目的地まで届けるためには、ピアノについての専門知識や運搬に関する高い技術力が必要になります。
ピアノ運送業者にどのくらいの経験や技術力があるかは、過去の実績や事例などを確認してみましょう。自分と同じようなケースのピアノ運搬を何度も経験していれば、安心して大事なピアノを任せることができるでしょう。
ピアノ運送業者を選ぶポイント②提案力
こちらがピアノ運送を依頼したときに、どういった回答や提案をするかは業者の経験値や技術力を測るのにとても役立ちます。
依頼者の意図を理解した提案ができる業者ならば信頼して任せることができます。複数業者に相見積もりする場合は、同じ質問をして、どのような回答がくるかを比較し、それを検討材料にすることもおすすめです。
ピアノ運送業者を選ぶポイント③使用する道具・車両
ピアノ引っ越し業者を選ぶ際、どういった道具や車両を使用するのかもチェックしておきたいポイントです。
ピアノの種類や運搬経路に適した車両や道具を保有していれば、かなり専門性が高い業者だとわかります。使用する道具や車両については、公式サイトに掲載されている事例紹介から確認できます。もしそういった情報が掲載されていない場合は、直接問い合わせてみましょう。
ピアノ運送業者を選ぶポイント④オプションの有無
ピアノ運送業者を選ぶ際は、オプションサービスの有無についても確認しておきましょう。
引っ越しでピアノを運んだ際は、調律が必要になります。そのため、ピアノ運送業者に調律もまとめて依頼できるならば、別々に依頼する手間が省けます。
ピアノは繊細で高価な楽器のため、万が一、事故やトラブルがあった際の保証内容などについてもしっかり確認しておきましょう。
ピアノ引っ越し・運送にかかる費用の相場価格
ピアノ引っ越しや運送にかかる料金は、運ぶピアノの種類や配送距離によって変動します。
4つの代表的なピアノの費用相場についてまとめました。
- アップライトピアノの相場価格
- グランドピアノの相場価格
- 電子ピアノの相場価格
- エレクトーンの相場価格
アップライトピアノの引っ越し・運送の相場価格
アップライトピアノとは、奥行きが短いピアノのことです。
壁に背をつけて置けるため、部屋のスペースを圧迫しないことが特徴です。グランドピアノと比較すると運送費用は安く済みます。
運送距離 | 費用相場 |
---|---|
~30km | 約20,000円 |
~100km | 約25,000円 |
100km~ | 30,000円~ |
グランドピアノの引っ越し・運送の相場価格
グランドピアノは学校の音楽室などに置かれている大型のピアノのことです。奥行きがあるため、アップライトよりも料金が高くなる傾向にあります。
運送距離 | 費用相場 |
---|---|
~30km | 約25,000~40,000円 |
~100km | 約40,000~50,000円 |
100km~ | 50,000円~ |
電子ピアノの引っ越し・運送の相場価格
電子ピアノは、鍵盤のタッチをセンサーで読み取り、スピーカーから発音する楽器です。
ピアノという名前ですが、実際は家電扱いになるため、一般的引っ越し業者に運搬を依頼することができます。
運送距離 | 費用相場 |
---|---|
~10km | 約13,000円 |
~40km | 約18,000円 |
エレクトーンの引っ越し・運送の相場価格
エレクトーンとは、ヤマハが製造・販売している電子オルガンの商品名です。調律や整調、整音を必要としないため、アップライトピアノやグランドピアノよりも運送料金が安くなります。エレクトーンは電子ピアノと同じように家電扱いのため、一般的引っ越し業者に依頼可能です。
運送距離 | 費用相場 |
---|---|
~10km | 約13,000円 |
~40km | 約18,000円 |
ピアノ引っ越しの流れ
実際にピアノの運搬がどのような流れで行われるのかまとめました。
- 見積の依頼
- 運搬経路の確保
- ピアノの梱包と住居の養生
- 運搬
- 搬入・設置
ピアノ引っ越しの流れ①見積の依頼
まずは業者に対してピアノ引っ越しの見積を依頼しましょう。
ピアノ運搬を依頼する際は、引っ越し先の住居の状況を詳しく伝えることが大切です。住居の状況によって搬入方法が変わるため、それにともなって料金も変動します。
以下のような場合は、料金が高くなることがあるため注意しましょう。
- マンションの高層階からの引っ越し
- エレベーターが使えない引っ越し
- 廊下や通路、踊り場などの幅が狭い建物での引っ越し
- クレーンなどの作業が必要になる引っ越し
ピアノ引っ越しの流れ②運搬経路の確保
ピアノを運ぶ当日は、ピアノを運びやすくするため、付近の家具や家電、荷物などをどかしておきます。
一戸建てにピアノを運ぶ場合は、窓からピアノを搬入することもあるため、その場合は窓サッシなどを取り外しておく必要があります。
ピアノ引っ越しの流れ③ピアノの梱包と住居の養生
ピアノを運ぶ際には、フタが開かないよう固定しましょう。本体には専用のカバーをかけて梱包し、ぶつけて傷がつかないように壁や廊下、通路、エレベーターなどはしっかり養生しておきます。
引越し後のトラブルを防ぐため、梱包前にピアノに傷や汚れがついていないか、よく確認しておきましょう。
ピアノ引っ越しの流れ④運搬
まず設置場所の確認と搬入経路の確認を行ってからピアノの運搬を行います。
引っ越し先でも建物や通路などが傷つかないよう養生します。
ピアノ引っ越しの流れ⑤搬入・設置
指定の場所にピアノを搬入したら、梱包を解いて設置します。
梱包を解いた際に、ピアノに傷やぶつけた跡などがないか、よく確認しましょう。
引っ越しでピアノを運搬する際の注意点
引っ越しでピアノを運搬する際には、どういったことに気をつければいいのでしょうか。
ピアノ引っ越しでの注意点をまとめました。
- 悪天候だった場合の対応
- ピアノの調律
- 補償の有無
ピアノ引っ越しの注意点①悪天候だった場合の対応
引っ越し当日の天気は、その日になってみないとわかりません。
少量の雨であれば、専用のカバーでピアノを保護すれば引っ越し可能です。ただし、台風や大雨などの場合は、ピアノ運搬を延期することも考えられます。
そのため、もし引っ越し当日が悪天候だった場合、どういった対応をしてくれるのかは事前に確認しておきましょう。
ピアノ引っ越しの注意点②ピアノの調律
業者によってはピアノの運搬だけでなく、調律も受けつけているところもあります。
ピアノの音程は引越しによる移動だけでなく、引っ越し先の温度や湿度によっても変化することがあります。引っ越したその日は、鍵盤の音がしっかり出ているか、ペダルがきちんと機能しているか確認しましょう。
1週間程度はそのままにしておき、部屋の環境に馴染んだタイミングで調律するのがおすすめです。
ピアノ引っ越しの注意点③補償の有無
運送中に破損したり、事故が起きたりといった万が一の場合、保証があるのかどうかも確認しておきましょう。
搬入後、しばらくしてから不具合が見つかるケースもあるため、どのくらいの期間、補償が適用されるのかも確認しておきましょう。
ピアノの引っ越しを安く済ませる方法
ピアノ引っ越しの料金を安く済ませる方法についてまとめました。
- 運搬先に近い業者を選ぶ
- ピアノを手放す
- 複数業者に相見積もりを出す
ピアノ引っ越しを安くするコツ①運搬先に近い業者を選ぶ
ピアノ引越しを安く済ませるためには、運搬先(引越し先)から近い業者を選ぶようにしましょう。
ピアノ運送費用や業者によって異なり、引越し先からの距離に応じて料金が変動します。そのため、近場の運送業者を選ぶことで、料金を安く抑えることができます。
運送業者によって出張費などがかかるケースもあるため、事前にそうした料金についても確認しておきましょう。
ピアノ引っ越しを安くするコツ②ピアノを手放す
ピアノをあまり使っていない場合、ピアノを手放すことも選択肢の1つとして考えてみましょう。
遠方へピアノを移動するには、それなりの金額がかかります。その分のお金を支払ってまで、ピアノが必要かどうか改めて考えてみましょう。
また、ピアノが古くなっている場合は、一度ピアノを手放し、引越し先で新しいピアノを購入することも選択肢の1つです。
ピアノ引っ越しを安くするコツ③複数業者に相見積もりを出す
複数業者に相見積もりを取ることで、ピアノ運送費用を安く抑えることができます。
ピアノ運送業者によって、使用する機材や蓄積されたノウハウが異なるため、サービス内容や料金などにも差が生じてきます。複数業者に相見積もりを取ることで、どのくらいの相場か知ることができますし、その中から安い業者を選ぶことも可能です。
そのため、ピアノ引っ越しの際は、すぐに1つの業者に決めてしまうのではなく、複数業者に相見積もりを取ることがおすすめです。
おすすめのピアノ運送業者
ピアノを運搬する際は、やはり専門業者に任せるのが安心です。
そこでおすすめのピアノ運送業者を紹介します。
- ピアノ運送株式会社
- 東京ピアノ運送
- 池田ピアノ運送
おすすめのピアノ運送業者①ピアノ運送株式会社

- 国内15拠点ネットワークで全国に対応
- 110年以上の実績
- ヤマハ株式会社の認定業者
ピアノ運送業者は、1910年創業のピアノ運送会社です。
日本国内に15ヶ所の拠点があるため、北海道から沖縄まで日本全国に対応しています。ピアノに最適な保管環境である15~25度で保管してくれるため、ピアノの状態をベストに保つことができます。
おすすめのピアノ運送業者②東京ピアノ運送

- ピアノのクリーニング・修理・メンテナンスに対応
- ホコリの立ちにくい鉄板敷きの倉庫で保管
- ピアノ運送についての徹底的な技術指導を実施
東京ピアノ運送は、ピアノだけでなく、精密機器や医療機器などの運送も行っている業者です。
ピアノの輸送に関して細心の注意を払い、かつ高度な輸送技術の実施のため、日々努力しています。ピアノの運搬の際、決して傷つけることがないよう徹底的な技術指導を実施しています。
おすすめのピアノ運送業者③池田ピアノ運送

- 運搬・保管・運び入れ・設置までがワンストップで完結
- 専門業者なのに驚きの低価格
- 調律・クリーニングにも対応可能
池田ピアノ運送は、全国に運送可能なピアノ運送業者です。
パワーゲートのついた特殊車両を使うことで、短時間でスムーズに作業することができます。無料見積にも対応しており、調律やクリーニング、ピアノの買取なども行っています。
ピアノ引っ越しに関するよくある質問
ピアノ引っ越しについてよくある質問とその答えをまとめました。
- ピアノ引っ越しの前にしておくことは?
- ピアノの引越しの後にすべきことは?
- ピアノ運送の費用は値引きできない?
- ピアノ引っ越しの前にしておくことは?
-
業者への見積もりなどを出す前に、旧居と新居の搬出入経路を確認しておきましょう。また、エレベーターの有無や玄関や窓からの搬出が可能かどうかも確認しておきましょう。設置後に移動することは難しいため、設置する場所についてもよく考えて置きましょう。
- ピアノの引越しの後にすべきことは?
-
ピアノの引越しが済んだら調律が必要です。移動時に振動や衝撃により、弦が緩んだり、内部の部品が外れてしまうケースもあります。部屋の環境が変わることで音が変わるため、引越しが終わったら必ず調律するようにしましょう。
- ピアノ運送の費用は値引きできない?
-
ピアノ運送の費用は値引きできないことがほとんどです。一般的引っ越し業者に依頼する場合は、ピアノ運送費用がかかってしまう分、ほかの引越し料金を値引きしてもらうよう交渉することはできます。
ピアノの引っ越しについてのまとめ
ピアノの引っ越しについてまとめました。
- 経験・技術力
- 提案力
- 使用する道具・車両
- オプションの有無
- 悪天候だった場合の対応
- ピアノの調律
- 補償の有無
- 引越し先に近い業者を選ぶ
- ピアノを手放す
- 複数業者に相見積もりを出す
ピアノは重量があり、繊細な楽器のため、引っ越しや移動の際は専門の業者に任せることが一般的です。
引っ越し業者を選ぶ際は、経験値や技術力、提案力、使用する道具・車両、オプションの有無などをよくチェックしておきましょう。
ピアノ運送業者によって料金が異なるため、複数業者に相見積もりを出すことが料金を安く済ませるコツです。
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