- 大学生の一人暮らしで住民票は移すべきかどうか
- 大学生が住民票を移さないメリット
- 大学生が住民票を移すメリット
- 大学生の住民票の移し方
大学生として一人暮らしを始める際、気になるのが住民票を移すべきかどうかということです。住民票は引っ越してから14日以内に移すことが定められており、これを破ると過料が発生する可能性もあります。
しかし実際のところ、住民票を移していない大学生は決して少なくありませんし、過料を科されたという話も聞いたことがありません。大学生は、住民票を移さなくても大丈夫なのでしょうか。
この記事では、大学生が住民票を移すべきかどうかについてまとめています。また住民票を移すことのメリット、移さないことのメリットも挙げているので、自分がどちらにするか、ぜひ参考にしてください。
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大学生の一人暮らしで住民票は移すべき?
住民票とは、住民としての居住関係を公に証明するものです。住民票の情報は、国民健康保険や国民年金、各種行政サービスの基礎となっています。
では、大学生が一人暮らしを始める場合、住民票は移すべきなのでしょうか。
14日以内に住民票を移すのが基本
引っ越しの際に出す転入届は、転入した日から14日以内に提出しなければなりません。これは「住民基本台帳法」に記されている義務です。
転入届を提出することで、住民票は引っ越し先の市区町村に移されます。転入届を出さずにいると、選挙の際、現在住んでいる住所で投票ができなかたり、転入先の行政サービスが受けられなかったりするケースもあります。
学生の場合は住民票を移さなくてもいいケースも
ただし、学生の転入届の提出においては例外もあります。たとえば、以下のような場合は、住民票を移さなくても罰則を受けることはありません。
- 新住所に住むのが一時的
- 生活の拠点が移動していない
たとえば、週末に実家に帰るなど、生活の拠点が変わっていなければ、住民票を移さなくてもよいとされています。また、卒業後に地元に戻る予定であれば、一時的な転居と見なされ、住民票を移さなくても問題ありません。
ただし、卒業後も一人暮らしを継続する場合は一時的な転居とは見なされないため、住民世を移しておく必要があります。
大学生が引っ越しで住民票を移さないメリット
大学生が引っ越しても住民票を移さないことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 面倒な手続きをしなくていい
- 地元の成人式に参加できる
- 重要な書類が実家に届く
大学生が住民票を移さないメリット①面倒な手続きをしなくていい
住民票を移すこと自体は役所で簡単に行うことができます。
ただし、住民票を移すためには、以前住んでいた市区町村の役所で転居届を提出して必要な書類を受け取り、それをまた引っ越し先の役所に持っていく必要があります。役所が空いていれば大した手間にはならないかもしれませんが、混雑していれば待つだけで何時間もかかります。
住民票を移さなければ、こうした面倒な手間を省くことができます。
大学生が住民票を移さないメリット②地元の成人式に参加できる
住民票を移すと、成人した際、その地区の成人式に参加しなければなりません。大学で友達が多くいれば、それでもいいかもしれませんが、知らない人ばかりの成人式に行くのは、あまり気が進まないという人も多いのではないでしょうか。
住民票を移さなければ地元の成人式に参加できます。学生時代を一緒に過ごした人たちと再会できる機会でもあるため、引っ越し先ではなく、地元の成人式に参加したいという人も多いはずです。
大学生が住民票を移さないメリット③重要な書類が実家に届く
年金の通知書のような自治体からの大事な書類が自宅に届くようにしておけば、家族がチェックしてくれるため安心です。
自分ではハガキや封書をあまりチェックしないという人だと、大切な書類を見逃してしまう危険性があります。また、運転免許証の更新なども、地元の免許センターのほうが空いていてスムーズに更新しやすいというメリットもあります。
大学生が住民票を移すメリット
大学生が住民票を移すことには、どういったメリットがあるのでしょうか。
- 郵便物が自宅に届く
- 免許証の更新が近くでできる
- 住民票の写しなどの手続きがしやすい
大学生が住民票を移すメリット①郵便物が自宅に届く
引っ越しをして住民票を移せば、当然、自宅に郵便物が届くようになります。住民票を移していないと、郵便物はすべて実家に届いてしまいます。もし重要な郵便物ならば、再び自宅に郵送してもらうか、自分で実家まで取りにいかなければなりません。
もし県外の大学に引っ越した場合、実家に郵便物を取りに行くのは、かなりの手間になるでしょう。郵送するにしても、届くまでに時間がかかるため、すぐに必要な場合は注意が必要です。
大学生が住民票を移すメリット②免許証の更新が近くでできる
免許証は最初は3年での更新になるため、高校3年生で取得していると、大学在学中に更新しなければなりません。
免許証の更新は、無事故無違反であれば最寄の警察署でも行えますが、まだ1度も更新していない免許証の場合は、運転免許センターまで行かなければなりません。住民票を移していれば、自分が住んでいる地域の免許センターで更新できますが、住民票を移していなければ、地元の運転免許センターで更新しなければなりません。
更新を通知するハガキも実家に届くので、実家から遠くに住んでいると、更新がかなり面倒になる可能性があります。
大学生が住民票を移すメリット③住民票の写しなどの手続きがしやすい
住民票を移していない場合、住民票の写しがほしい場合に、実家の近くにある役所で発行することになるため、かなりの手間です。住民票は代理人がもらうこともできますが、もらった住民票を取りに行く、または送ってもらうというのも、なかなか面倒でしょう。
すぐに住民票の写しが欲しい場合には、こうした手間がかかることはかなりのデメリットだと言えます。住民票を移しておけば、こうした手間がかかりません。
引っ越しした大学生の住民票の移し方
住民票の移し方はそれほど難しくありませんが、初めて行う場合、不安なことやわからないこともあるでしょう。そこで大学生の住民票の移し方について詳しく説明していきます。
- 転出届を旧住所の役所に提出
- 転出証明書を新しい住所の役所に提出
- 市区町村が同じ場合は転居届を出す
転出届を旧住所の役所に提出
住民票を移す場合、現在住んでいる市区町村内に引っ越すのか、別の市区町村に引っ越すのかで手続きが変わってきます。
別の市区町村に引っ越す場合は、まず現在住んでいる市区町村の役所に行き、転出届に必要事項を記入しましょう。転出届は役所にあるので、どこにあるのかわからなければ職員に聞いてみましょう。転出届を出す際、、本人確認書類と印鑑が必要になります。
必要な書類を提出すると、転出証明書がもらえます。転出証明書は、引っ越し先の役所に提出するため、なくさないように注意しましょう。
転出証明書を新しい住所の役所に提出
旧住所の役所で転出届を提出したら、今度は引っ越し先の役所に行って転入届を提出します。その際、転出証明書も一緒に窓口に提出しましょう。転出届のときと同様に、この際、本人確認書類と印鑑が必要です。
印鑑は認印でも大丈夫ですが、印鑑登録も行いたい場合には、もう1つ別の印鑑を持っておくのがおすすめです。
市区町村が同じ場合は転居届を提出
現在住んでいる住所と、同じ市区町村に引っ越す場合は、役所に転居届を提出することになります。
転居届も役所に用意されているため、必要事項を記入したら窓口に提出しましょう。この際、本人確認書類と印鑑が必要になります。
ただし、自治体によっては転居届ではなく、転入届を提出する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
健康保険証は親が手続きを行う
大学生が使用する健康保険証は、市区町村が発行している場合と会社が発行している場合があります。
会社が健康保険証を発行している場合、親が手続きを行うことになるため、学生がすることはなにおありません。市区町村が健康保険証を発行している場合、学生用保健証を発行してもらうことになります。
学生用保険証を発行するためには、世帯主の国民健康保険証、入学の確認が取れる書類、印鑑が必要になります。入学の確認が取れる書類というのは、合格通知書や学生証などです。
提出先は、世帯主が住んでいる住所の役所です。この手続きも基本的には親が行うので、大学生の子どもがすることはありません。
大学生の住民票についてよくある質問
大学生の住民票について、よくある質問とその答えをまとめました。
- 大学生が住民票を移すと親の扶養から外れる?
- 大学生は住民票を移さなくてもバイトできる?
- 大学生が住民票を移さないことのデメリットは?
- 大学生が住民票を移すと親の扶養から外れる?
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大学生が住民票を移しても、親の扶養から外れることはありません。アルバイトなどの給与所得が103万円を超えると税法上の扶養親族からは外れてしまいますが、勤労学生控除を使えば学生側は所得税、住民税ともに非課税になる可能性があります。
- 大学生は住民票を移さなくてもバイトできる?
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大学生で住民票を移していなくてもアルバイトを始めることは可能です。その際は、履歴書を提出する際に、現住所と住民票の住所が異なる理由を説明しておきましょう。
- 大学生が住民票を移さないことのデメリットは?
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住民票を移していないと、現住所での選挙権が得られません。現住所の選挙区で選挙に参加したい場合は、住民票を移しておきましょう。また、住民票を移したとしても選挙権が与えられるのは3ヶ月以上経過してからとなります。
大学生の住民票についてのまとめ
大学生の住民票についてまとめました。
一人暮らしをしてから実家に戻る予定ならば、住民票を移す必要はない。
また生活の拠点が実家にある場合も、住民票を移す必要はなし。
- 面倒な手続きをしなくていい
- 地元の成人式に参加できる
- 重要な郵便物が実家に届く
- 郵便物が自宅に届く
- 免許証の更新が近くの免許センターでできる
- 住民票の写しが入手しやすい
大学生が引っ越して一人暮らしを始める場合、ほかの市区町村に引っ越す場合は旧住所で転出届を提出し、新住所で転入届を提出します。同じ市区町村に引っ越す場合は、転居届だけでOKです。
住民票は移さなくてもとくに問題ありませんが、メリット・デメリットがあるので、それらを踏まえた上で、どうするかを考えましょう。引っ越し先で選挙に参加したい場合は、しっかり住民票を移しておく必要があります。
ほかにも公共サービスの利用、家族との関係性、将来の計画などによって、それぞれ最適解が変わってきます。ここで紹介した情報を参考にしつつ、住民票を移すかどうかを考えてみてください。
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