- 家賃交渉にベストなタイミング
- 家賃交渉を成功させるポイント
- 家賃が下がる理由
- 家賃交渉をする際の注意点
アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる人にとって、家賃はかなり大きな固定費となります。食費や娯楽費などは自分の意思で節約できますが、家賃を下げることは難しいです。
そもそもアパートやマンションなどの賃貸物件で家賃の値下げ交渉は可能なのでしょうか。
この記事では、家賃交渉にベストなタイミングや交渉を成功させるポイント、交渉する上での注意点などについてまとめています。
少しでも生活費を抑えたい人は、ぜひ参考にしてください。
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賃貸の家賃交渉は可能?値下げできる?
アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる場合、家賃の値下げ交渉は可能なのでしょうか。
家賃の値下げ交渉はしても大丈夫
入居前・入居中のいずれの場合でも家賃の値下げ交渉は可能です。家賃は最終的に物件のオーナーが決めるものです。そのため、オーナーである大家さんとの交渉次第では家賃の値下げもムリではありません。
もちろん必ず成功するわけではないため、入居状況や入居のタイミングなどによって家賃交渉が断られるケースもあります。
交渉のタイミングやポイントを抑えることで家賃交渉に応じてもらえる可能性はグッと高まります。
決して自分本位の値下げ交渉ではなく、家主のことも考えた家賃交渉をすれば値下げの成功率も高まるはずです。
家賃交渉の相手は不動産会社が多い
家賃を決めるのは賃貸物件のオーナーである大家さんですが、実際の家賃交渉のやりとりは不動産会社が窓口になっていることが多いです。
たくさんの入居者を抱える大家さんが一軒一軒すべてに対応するのは現実的ではありません。そのため、賃貸契約に関わるさまざまな交渉は、すべて仲介業者である不動産会社が行っていることが一般的です。
家賃交渉の相手は不動産会社になることがほとんどで、大家さんと直接交渉するようなケースはほとんどありません。
家賃交渉に失敗したら気まずくならない?
賃貸物件のほとんどは不動産会社が管理しているため、大家さんが直接関わることはまずありません。
アパートなどに入居してから大家さんと関わりを持つこともまずないため、値下げ交渉にしたからといって気まずくなるようなことはありません。
「値下げ交渉に失敗したら、その後、住むのが気まずくならないかな…」と考えてしまいがちですが、ほとんど会う機会がないことを考えると、気にする必要はないでしょう。
そのため、値下げ交渉に失敗したからといって、とくにリスクもないため、もっと家賃を安くしたいならば積極的に交渉を持ちかけてみましょう。
賃貸の家賃交渉にベストなタイミング
家賃交渉に最適なタイミングは一般的に2回あります。
- 入居時
- 契約更新時
家賃交渉にベストなタイミング①入居時
家賃交渉にベストなタイミングはその物件に入居するときです。
物件を探している際、気に入った物件を見つけたものの、予算オーバーだったということもあるでしょう。予算と家賃の差がそこまで大きくない場合には、家賃交渉をしてみましょう。
たとえば、大学生ならば4年間入居することを条件に値下げ交渉するというやり方もあります。
大家さんとしては4年間の家賃が確保されるため、その間は空き部屋になって家賃収入が途絶えてしまう心配がなくなります。そのため、値下げ交渉にも応じやすくなります。
長く空き家になっている部屋や空き室が多い物件は、なんとか早く空き室を埋めたいと考える大家さんも多いです。そういったときに家賃交渉を持ちかければ、値下げに成功する確率がグッと高くなります。
家賃交渉にベストなタイミング②契約更新時
家賃交渉にベストなタイミングのもう1つは、入居後の契約更新時です。
契約更新は、契約を継続するかどうかの判断が含まれます。そのため、新たな条件を提示するのにちょうどいいタイミングでもあります。長期間にわたり、トラブルを起こさず、しっかり家賃を支払っている入居者からの家賃交渉ならば、大家さんも断りづらいです。
近隣に新しい魅力的な物件が建設された場合や周辺の物件の家賃が下がっている場合は、値下げ交渉が成功しやすくなります。長年住んでいると、どうしても壁紙や床などが傷んでしまうため、そういった状況も踏まえて交渉するといいでしょう。
家賃交渉を成功させるポイント
家賃交渉を成功させるためのポイントを紹介します。
- 値下げの理由を用意する
- 値下げの幅を家賃の5%程度にする
- 相手にとってのメリットを提示する
家賃交渉成功のポイント①値下げの理由を用意する
家賃交渉をさせるには相手が値引きに納得するような理由を用意しましょう。
まず周辺の家賃相場がどうなっているのか確認します。さまざまな条件で検索してみて、現在住んでいるのと同じような物件がもっと安い家賃ならば、有力な交渉材料になります。
また、築年数が古い、設備が古い、空室が多い、空室の期間が長いといった物件の不人気要素があるならば、それを客観的に伝えましょう。建物自体に問題がなくても、周辺に新しい建物が建ったことで日当たりや風通しが悪くなったり、騒音の被害を受けたりすることも出てきます。
こうした不人気要素と家賃のバランスが取れていないことを伝えることで、家賃交渉が成功しやすくなります。
家賃交渉成功のポイント②値下げの幅を家賃の5%程度にする
家賃の値引き交渉をする場合、値下げ幅は家賃の5%程度に抑えておきましょう。あまり値下げ幅が大きくなると、交渉に応じてもらえなくなってしまいます。
家賃が100,000円ならば5,000円、家賃が5,000円ならば2,500円程度に抑えておきましょう。
1割以上家賃を値下げした場合、オーナー側からすると10ヶ月でこれまでの1ヶ月分の家賃収入が失われることになります。収益に大きな影響を及ぼするため、交渉が成功する可能性がグッと低くなってしまいます。
家賃交渉成功のポイント③相手にとってのメリットを提示する
交渉ではこちらのメリットだけを求めても、相手に応じてもらえる可能性は低いです。
値下げ交渉をする代わりにオーナーや不動産会社といった相手にどういったメリットがあるのかをしっかりと提示しましょう。
たとえば、契約を即決する、契約を更新する、長期間住む、すぐに入居できるといった相手にとってのメリットを提示すれば家賃交渉が成功しやすくなります。
相手にとってのメリットになりそうなことを事前によく考えておき、家賃交渉に臨むようにしましょう。
家賃交渉が成功しやすい時期
1~3月は繁忙期と呼ばれ、賃貸物件を取り扱う不動産会社にとって、非常に忙しい時期となります。
そのため、大家さんなどのオーナーも契約が決まりやすい時期と捉えていることが多く、家賃交渉に応じてくれないことが多いです。
それに対して閑散期と呼ばれる4月以降は、繁忙期と比較すると引っ越しを検討する人が減るため、大家さんも交渉に応じやすくなります。
そのため、繁忙期以外に家賃交渉を持ちかけると成功の確率がアップします。
家賃が下がる時期はある?その理由は?
大家さんにとって収入が減ってしまうため、家賃を下げるというのは大きな決断です。それでもいくつかの要因で家賃が下がることがあります。
- 周辺の家賃相場
- 空き室状況
- 周辺環境の変化
家賃が下がる理由①周辺の家賃相場
周辺の家賃相場によって、家賃が下がることがあります。
募集に掲示されている家賃は大家さんが希望していることもあれば、周辺の相場状況から算出している場合もあります。大家さんの希望で家賃を決めている場合、周辺の相場よりもかなり高くなっていることがあります。
ただし、家賃は時期によって変動することもあるため、一時的に周辺の家賃が下がっているケースもあります。
家賃が下がる理由②空き室状況
同じ建物内に空室が多い場合、家賃が下がることがあります。空室が長期間続いている場合は、家賃や内装、周辺環境などに何らかの問題があることが多いです。
もしネックになっているのが家賃の高さならば、家賃交渉にも応じてもらいやすいです。
大家さんとしても空室が多い状態を快く思っていないことが多いため、値引き交渉も成功しやすくなります。
家賃が下がる理由③周辺環境の変化
家賃を決めている要因は、その建物だけではありません。
周辺の環境も家賃を決める上で重要な要素となります。たとえば、これまで近くにあったスーパーが閉店してしまえば生活に大きな影響が出てしまいます。また、隣に大きなマンションが建ったことで日当たりや眺望が悪くなってしまうケースもあります。
こうした周辺環境の変化により、家賃が下がることもよくあります。
失敗しないための家賃交渉における注意点
家賃交渉を失敗に終わらせないためには、どういったことに気をつければいいのでしょうか。
- ムリな交渉はしない
- 誠実な態度で臨む
- ネガティブな点は慎重に伝える
家賃交渉の注意点①ムリな交渉はしない
家賃のすべてがオーナーの収入になるわけではありません。賃貸経営を続ける上で、経費もそれなりにかかってくるため、貸し手側の事情もよく理解しておくことが大切です。
そのため、今の家賃が不相当であるかのようなムリな値下げ交渉はしないようにしましょう。
値下げ交渉の目安としては家賃の5%ほどとし、それを上回るような値下げは要求しないほうがいいです。ムリな交渉をしすぎると、交渉が失敗に終わるだけでなく、入居自体を断られてしまう恐れもあります。
家賃交渉の注意点②誠実な態度で臨む
オーナーとしてもできるだけ安心して貸せる人に長く物件に住んでもらいたいと考えています。
そのため、交渉には誠実な態度で臨むようにし、必要書類などは漏れや遅れがないように気をつけましょう。現在入居中の物件で交渉するとなれば、これまでの入居マナーや家賃支払いの状況が重要なポイントになります。
現在の家賃をキープして新たな入居者を探すより、多少値段を下げてもあなたに住み続けてもらいたいと思ってもらえば、値下げ交渉もスムーズに進むはずです。
これから契約する物件について値下げ交渉する場合は、家賃の値下げだけにこだわらず、初期費用の値下げにまで目を向けてみるのも方法の1つです。家賃の値下げは難しくても、入居後のフリーレントや初期費用の分割などに応じてもらえる可能性は十分にあります。
家賃交渉の注意点③ネガティブな点は慎重に伝える
家賃交渉の材料として、物件のネガティブな点を伝える場合は、慎重な対応が求められます。
一般的にどんな物件であってもメリット・デメリットがあるのが普通です。すべてメリットばかりという物件は、まずないでしょう。
それにもかかわらず、デメリットばかりを強く指摘するのは相手にとっての印象を悪くしてしまう可能性があります。長年経営してきた建物にはこだわりもあるため、オーナーや管理会社に悪い印象を与えないように気をつけましょう。
家賃交渉に失敗した場合はエアコンなどの設備の交渉を
上手くタイミングや条件がそろわないと、不動産会社も家賃交渉に応じてくれないことが多いです。
そういった場合は家賃の値下げ交渉は諦めて、エアコンなどの設備についての交渉に切り換えましょう。
たとえば、新築物件でエアコンが設置されていない場合、入居者がエアコン本体と工事費用を負担する場合があります。エアコンの設置は工事費だけで数万円はかかるので、入居者にとって大きな負担になります。
このようなケースでは、オーナー側にエアコンの取り付けをしてくれないか交渉してみましょう。
今やエアコンは生活必需品です。エアコンのない部屋のほうが少なくなってきているため、オーナー側も交渉に応じてくれる可能性が高いです。
礼金の交渉も試す価値あり
家賃の値下げが難しいようであれば、礼金の値下げ交渉をしてみましょう。
礼金とは家を貸してくれたお礼として大家に払うお金のことで、だいたい家賃の1~2ヶ月分が相場です。
家賃を値下げするとほかの入居者との間に不公平が発生してしまいますが、礼金の場合は知られる可能性が少ないため、交渉に応じてくれることが多いです。
交渉に応じてくれたら契約を即決することを伝え、礼金の値下げ交渉も試してみましょう。
フリーレントに応じてくれることも
フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になるという契約の仕組みです。
オーナー側としては、家賃を下げるよりもフリーレントをつけるほうが交渉に応じやすいです。フリーレントの期間は1カ月ということが多いですが、物件によっては6カ月ものフリーレント期間がつくところもあります。
ただしフリーレントには短期解約違約金が設定されていることがほとんどです。短期解約違約金とは、賃貸物件を短期間で退去する場合に貸主に支払う違約金です。貸主が退去後に負担する清掃や入居者の募集費用などの補填を目的として設定されています。
そのため、自分が入居を予定している期間などを考えた上で、フリーレントの交渉をするようにしましょう。
家賃交渉についてのよくある質問
家賃交渉についてのよくある質問とその答えをまとめました。
- 賃貸の家賃交渉はできる?
- 家賃の値下げ交渉にベストなタイミングは?
- 家賃の値下げ交渉のポイントは?
- 賃貸の家賃交渉はできる?
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アパートなどの賃貸の値下げ交渉は可能です。入居中に値下げ交渉を行い、失敗したとしても住み続けられなくなるわけではありません。ただし、入居者として問題ないことを示すためにも誠実な態度で対応するようにしましょう。
- 家賃の値下げ交渉にベストなタイミングは?
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値下げ交渉に相応しいのは入居申込前と契約更新時です。賃貸借契約を締結する前はや契約内容が変わる可能性がある契約更新時は、値下げ交渉がしやすいです。
- 家賃の値下げ交渉のポイントは?
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値下げ交渉で大切なのは、交渉の理由や根拠をしっかりと示すことです。相手が納得できるような理由を提示できれば、交渉に応じてもらえる可能性が高いです。また、大幅な値下げを求めてムリな交渉をしないことも大切なポイントです。
家賃交渉についてのまとめ
家賃交渉のタイミングや注意点についてまとめました。
- 入居時
- 契約更新時
- 値下げの理由を用意する
- 値下げの幅を家賃の5%程度にする
- 相手にとってのメリットを提示する
- ムリな交渉はしない
- 誠実な態度で臨む
- ネガティブな点は慎重に伝える
賃貸物件を所有しているオーナーは、できるだけ空き室を減らしたいと考えています。こうしたオーナーの心境を上手く突けば、家賃の値下げ交渉に応じてもらえる可能性が高いです。
家賃交渉で気をつけたいのは相場料金を大きく下回るような価格を提示しないことです。極端な値下げを望むと、家賃の支払いが困難なのではと疑われてしまう可能性があります。
値下げ交渉する場合は、値下げするだけの十分な理由を用意し、誠実な態度で交渉に臨むようにしましょう。
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