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民族藝術 VOL.26

目次

特集 京都の染め

  8 佐藤能史  カラーグラヴィア:京都の現代染色――「清流会コレクション」から

 25 福本繁樹  創作の眼から検証する「京都の染め」

 35 外舘和子  京都現代染色作家たちの動向、あるいは私的装飾性について

 41 浅野恵子  忘れがたき二人の染色作家―― 小合友之助と稲垣稔次郎の足跡

 46 大須賀 潔 現代染色の先駆者 小合友之助 新資料から―― 芸術生成期と生涯の絵心

 52 今井 淳  近代京都画壇と染織工芸―― 竹内栖鳳を中心に

 61 藤井健三  近代京都における染色意匠についての雑感

 67 細田あずみ 蠟染の再興と展開、その時代の染色教育精神

 73 塩見敏治  由良川藍の歴史的考察と現代

 79 河上繁樹  復元から見た『当世早流雛形』の染色技法

 86 石塚 広  近世以降の板締めの特色―― 紅板締めを中心に

 94 奥田晶子  描かれた小袖意匠――「誰が袖図」屏風について

101 宮崎明子  『延喜式』に基づく古代日本茜染の再現と展開

106 羽毛田優子 染色表現における“にじみ”の考察


民族藝術学の諸相

114 安川智子 「アルス・ガリカ」からフランスの歌へ―― 近代フランス音楽の表象におけるブルターニュの役割

120 吉田富子  マザラン枢機卿(1602―61)の漆器蒐集と17世紀パリ製家具のジャポニズム

129 森田登代子 チベット仏教寺院における文様東漸の一側面

138 住田翔子  日本におけるゴーギャン受容―― 高村光太郎(訳)「EXOTISCH の画家 PAUL GAUGUIN」(1910)をめぐる考察

146 小川 勝  フォッギーニの制作年代:ギルフ・キビール地域(エジプト)の先史岩面画

154 賈 鍾壽  スラウェシ島ベソア盆地の石造遺物

163 石井真理  西洋中世における聖母像の一形態―― Vierge ouvrante の役割(イメージの力)

172 福内千絵  インド古典芸術概念「ラサ」から読み解くラヴィ・ヴァルマー作品―― 西インド、バローダ藩王国委託の連作について

182 由比邦子  金剛界曼荼羅におけるvīṇā の表現

192 上野正章  明治期末の松江市における西洋芸術音楽の普及について―― 演奏会・新聞・園山民平

200 山本真紗子 明治後期の京都の美術商と陳列場

205 岩﨑陽子  組香の情景――『香道蘭之園』考

215 岡本文音  茶の湯の音――『日本教会史』における「市中の山居」を糸口にして

223 柳沢英輔  ゴングの価値を創る調律師―― ベトナム中部高原の事例から

233 山下正美  M. N. ジルコフ(1892―1955)の記録にみる20世紀前半のサハの口琴ホムス

240 須藤良子  『琉球人坐楽之圖』にみる琉球の服飾

247 青木智史/長友恒人

        TL 法による陶磁器真贋判定―― その方法と適用について

258 一柳(上野)智子

        無形文化遺産の保護とは何か―― ネワール族のガン・ピャカンを事例として


民族藝術学の現場

268 乾 淑子  二つのチベット美術展示

270 加藤玖仁子 高橋靖子・空くうに時を刻む

272 外舘和子  藍で蘇生する布―福本潮子の染色

274 深津裕子  戦国武将とファッション

276 高橋英次  染色作品の絵画性、そして展示性について

278 山田彊一  地方における現代美術展

280 加藤類子  テキスタイル展を評する

282 森口まどか 揺るぎなき友禅作家とし

284 中塚宏行  レディーメイド・モダニズムの哀歓と惜別 森口宏一 1999〜2009

286 吉村良夫  表面装飾だけに終わらない布・糸作品の動向―― 生活感の問い直しか、新たな「志」の探求か

288 佐々木千恵 時間・人間・物語

290 小林純子  沖縄の二つの型染を考える―― 紅型と型絵染と


第6回木村重信民族藝術学会賞

294 井関和代  阿久津昌三著『アフリカの王権と祭祀―― 統治と権力の民族学』


大会報告

296 天野文雄  第25回民族藝術学会大会の報告


300 彙報


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2016年3月15日更新

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