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民族藝術 VOL.28

目次

特集 ガラスの東西

  8 谷一 尚  カラーグラヴィア:ガラスの東西

 25 藤井慈子  ローマ帝政後期の浮彫装飾付濃青ガラス大皿断片考―― 海の生き物たちのモチーフを中心に

 31 中井 泉・阿部善也

        古代西アジアにおける着色顔料の変遷と技術革新

 41 真道洋子  中世エジプトのガラス製装身具

 47 島田 守  古代と現代のガラス窯

 53 畠山耕造  世界のウランガラス―― 欧米と日本

 60 田辺千代  日本のステンドグラス―― 宇野澤辰雄と小川三知

 69 迫田岳臣  ゴールド・サンドイッチ・ガラスの技法と展開―― 中近東文化センター「ゴールド・サンドイッチ・ガラス碗」より

 75 松島 巌  ガラス作家の眼で視た古代ガラス技法―― ツイストケーンを使用した作例の考察


民族藝術学の諸相

 82 賈 鍾壽  スマトラ島パセマ高原の岩刻画

 92 竹村嘉晃  鉄道局組合が祀るローカル神―― 南インド・ケーララ州における神霊信仰の隆盛と「ダルシャン運行」

101 林 則仁  ペルシア細密画にみる『創造物の不思議』―― イギリス王立アジア協会所蔵・トゥルクマン王朝時代の写本より

110 柳沢史明  「黒人芸術」と脱植民地化―― サンゴールとファノンにおけるアフリカ黒人文化論に即して

118 根来章子  ルイ・ラロワにおけるアジア音楽の認識について――『中国音楽』(1910年頃)を中心に

125 太田峰夫  19世紀後半のハンガリーにおけるツィンバロン教育の近代化と「民衆音楽家(“népzenész”)」批判―― ツィンバロン教師アッラガ・ゲーザの議論を中心に

133 黒川真理恵 19世紀前半の京都における「はやりうた」の唄本について―― 阿波屋定次郎の出版活動を通して

140 中津川祥子 大正時代の雑誌『オペラ評論』及び『オペラ』にみる日本のオペラ受容について―― 読者の動向を中心に

149 大西弘祐  根付の芸術性について―― 触覚性から視覚性へ

156 泉 滋三郎 三川内焼の意匠を考える―― 猿・栗・龍から

165 久保佐知恵 春木南華研究序説―― 幕末を生きた町絵師の憂愁

173 薗田 郁  東北地方の一人遣い人形芝居、猿倉人形の成立に関する一考察――『鑑鉄和尚の傘踊り』の成立状況をめぐって

181 鈴木慈子  「具体」以前の吉原治良―― こどもの造形との関わりを中心に

190 佐野勝也  藤田嗣治が手掛けた舞台芸術―― ヨーロッパと日本の劇場空間で

201 高橋亜季  呉彬の思想的根底とその涅槃図の受容―― 明末思想を中心に

207 口井知子  曾鯨筆《柳敬亭像》を巡って


民族藝術学の現場

218 乾 淑子  山本作兵衛コレクション展

220 外舘和子  ドイツで注目される日本の「わざ」

222 深津裕子  伊部京子の Washi Tales

224 高橋英次  大学博物館の企画展示―― 博物館学習の一環としての展示制作

226 森口まどか 現代の染めに向けて

228 加藤類子  織人として北村武資―― 「織を極める・人間国宝北村武資」展を観て

230 伊從 勉  近代建築の民俗誌へ:2011年 建築展二件

232 福本繁樹  型染めとテキスタイルアート、その珍奇性

234 中塚宏行  現代の染め 福本繁樹〈蠟染め〉×福本潮子〈藍染め〉

236 吉村良夫  幽玄な黒の奥深さに、パリで気づいてから

238 薗田 郁  近くて遠いアイヌ音楽―― ワールドミュージックとしてのトンコリ

240 中島史子  一地域だけの道具組みで茶会を開く

242 奥野卓司  歌舞伎は災禍から何を学んだか――「平成中村座 11月大歌舞伎」から

244 鈴木慈子  新しいコンサヴァターがつくった展覧会

246 佐々木千恵 異邦人のフーガ

248 後小路雅弘 ‘南洋美術の父’と息子の70年


第8回木村重信民族藝術学会賞

252 𠮷田憲司  大久保恭子著『「プリミティヴィスム」と「プリミティヴィズム」―― 文化の境界をめぐるダイナミズム』


書評

254 大久保恭子  川口幸也著『アフリカの同時代美術 複数の「かたり」の共存は可能か』

大会報告

257 谷一 尚  第27回民族藝術学会大会報告


260 彙報


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2016年3月11日更新

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