民族藝術学会では2003年に、斯学の振興に寄与するため木村重信民族藝術学会賞を創設しました。「選考規程」と過去の受賞者はご覧のとおりです。会員の皆様の積極的な応募を期待しています。
1.本賞は、民族藝術に関する優れた著書(単著)を刊行した会員に授与して、その業績を顕彰することにより、斯学の振興に寄与することを目的とする。
2.本賞の対象とする著作は、審査の前の2年間(前々年1月〜前年12月)に刊行された民族藝術学に関する著書とする。
3.本賞は副賞として20万円を授与する。
4.本賞は会員による応募制とし、応募は自薦、他薦を問わない。応募者は毎年12月末までに応募理由(書式は自由)と応募著書2部を選考委員会(民族藝術学会本部事務所内)に提出するものとする。
5.本賞の選考方法、基金、基金の取り扱いは別に定める。
第1回 大橋力氏(『音と文明:音の環境学ことはじめ』の業績にたいして)
吉田憲司氏(『文化の「発見」:驚異の部屋からヴァーチャル・ミュージアムまで』の業績にたいして)
第2回 西垣安比古氏(『朝鮮の「すまい」:その場所論的究明の試み』の業績にたいして)
第3回 伊從勉氏(『琉球祭祀空間の研究:カミとヒトの環境学』の業績にたいして)
第4回 上羽陽子氏(『インド・ラバーリー社会の染織と儀礼:ラクダとともに生きる人びと』の業績にたいして)
第5回 天野文雄氏(『世阿弥がいた場所:能大成期の能と能役者をめぐる環境』の業績にたいして)
第6回 阿久津昌三氏(『アフリカの王権と祭祀:統治と権力の民族学』の業績にたいして)
第7回 伊東信宏氏(『中東欧音楽の回路:ロマ・クレズマー・20世紀の前衛』の業績にたいして)
第8回 大久保恭子氏(『「プリミティヴィスム」と「プリミティヴィズム」:文化の境界をめぐるダイナミズム』の業績にたいして)
第9回 竹内幸絵氏(『近代広告の誕生 ポスターがニューメディアだった頃』(青土社、2011年)の業績にたいして)
第10回 兒玉絵里子氏(『琉球紅型』(ADP、2012年)の業績にたいして)
第11回 鈴木正崇氏(『ミャオ族の歴史と文化の動態 中国南部山地民の想像力の変容』(風響社、2012年)の業績にたいして)
第12回 岡田裕成氏(『ラテンアメリカ 越境する美術』(筑摩書房、2014年)の業績にたいして)
第13回 板谷徹氏(『近世琉球の王府芸能と唐・大和』(岩田書院、2015年)の業績にたいして)
萩原由加里氏(『「日本アニメーションの父」の戦前と戦後』(青弓社、2015年)の業績にたいして)
第14回 桑島秀樹氏(『生と死のケルト美学 アイルランド映画に読むヨーロッパ文化の古層』(法政大学出版局 (2016年)の業績にたいして)
徳丸吉彦氏(『ミュージックスとの付き合い方 民族音楽学の拡がり』(左右社、2016年)の業績にたいして)
第15回 該当なし
第16回 柳沢史明氏(『〈ニグロ芸術〉の思想文化史 フランス美術界からネグリチュードへ』(水声社、2018年)の業績にたいして)
2019年11月28日更新
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